「必ず増える」という説明には注意する
投資信託は、長期・積立・分散を意識しても元本割れの可能性があります。将来の利益を断定する説明や、高い利回りだけを強調する情報には注意が必要です。
元本保証の投資信託はない
投資信託は、株式、債券、REITなどの価格変動によって基準価額が上下します。
「長く持てば必ず増える」「積立なら損をしない」「NISAなら安全」といった説明は正確ではありません。長期・積立・分散投資はリスクを抑えるための考え方ですが、損失をなくすものではありません。
高い利回りだけを強調する情報を疑う
将来の運用成果を示すシミュレーションでは、一定の利回りで資産が増え続ける例が使われることがあります。
実際の市場は毎年一定に上昇せず、大きく下落する年もあります。シミュレーションを見るときは、利回りの根拠、手数料の反映、下落時の想定などを確認します。
購入前に確認したいチェック項目
投資信託を購入する前に、資金の用途、投資対象、費用、運用期間を一つずつ確認します。理解できない項目がある場合は、購入を急ぐ必要はありません。
投資するお金
生活費や近い将来使う予定のお金ではなく、値下がりしてもすぐに売却する必要がない資金かを確認します。
投資対象
国内外の株式、債券、REITなど、何に投資する商品なのかを自分の言葉で説明できるか確認します。
値下がりの可能性
どのような相場環境で値下がりするのか、過去にどの程度下落したことがあるかを確認します。
手数料
購入時手数料、信託報酬、信託財産留保額、その他の費用を確認します。
運用期間
いつ頃まで保有できる資金なのか、どのような条件で売却するのかを考えます。
積立金額
収入が減ったり支出が増えたりしても、無理なく継続できる金額かを確認します。
購入後は目的と資産配分を見直す
投資信託を購入した後は、短期的な値動きだけでなく、家計や運用目的に変化がないかを定期的に確認します。必要に応じて積立額や資産配分を調整します。
基準価額を毎日確認する必要はない
長期の積立投資では、毎日の値動きだけで売買を判断する必要はありません。
半年や1年など定期的に、投資目的、積立額、保有商品の資産配分、家計状況を確認します。
収入や生活が変わったら積立額を調整する
退職、転職、病気、住宅購入などで家計状況が変わった場合は、積立額を減らしたり停止したりします。
積立を止めることは失敗ではありません。投資のために生活が苦しくなる状態を避けることが優先です。
商品ではなく運用計画を見直す
相場が下落するたびに新しい投資信託へ乗り換えると、売買を繰り返して費用が増え、運用方針も定まらなくなります。
まず、商品に問題があるのか、市場全体が下落しているだけなのか、投資目的や運用期間が変わったのかを整理します。
投資信託で後悔しやすい原因は、値下がりそのものより、使ってはいけないお金を投資したり、仕組みを理解せず購入したりすることにあります。預金を確保し、理解できる商品を選び、値下がりしても生活に影響しない金額から始めることで、短期的な相場に振り回されにくい資産運用ができます。
※1 資産運用業協会「投資信託のコスト」
https://www.imaj.or.jp/study/investmenttrust/costtax/cost.html
※2 資産運用業協会「基準価額と分配金」
https://www.imaj.or.jp/study/investmenttrust/about/navdividends.html





