投資信託から得られる利益

投資信託では、基準価額の値上がりによる売却益や、決算時に支払われる分配金を受け取れる可能性があります。ただし、値下がりや分配金の減額も起こります。

基準価額の値上がりによる売却益

購入時より基準価額が高い状態で投資信託を売却すると、値上がり分が利益になります。

例えば、10万円で購入した投資信託を11万円で売却できれば、手数料や税金を考慮する前の利益は1万円です。一方、9万円まで値下がりしたときに売却すれば、1万円の損失になります。

基準価額は上昇と下落を繰り返すため、購入後すぐに利益が出るとは限りません。株式を中心に運用する投資信託では、短期間で大きく値下がりする可能性もあります。

決算時に支払われる分配金

投資信託によっては、決算時に分配金を支払うものがあります。分配金は預金の利息とは異なり、投資信託の信託財産から支払われます。

分配金を支払うと、その金額に相当する分だけ投資信託の純資産が減るため、基準価額が下がる要因になります。※1

そのため、分配金が多い投資信託ほど運用成績が良いとは限りません。分配金の一部または全部が、投資家自身が購入した元本に相当する資金から支払われる場合もあります。

資産を長期的に増やすことを目的とする場合は、分配金の金額だけでなく、分配金を再投資した場合の運用成績や基準価額の推移を確認する必要があります。

投資信託の代表的な種類

投資信託は、主な投資対象によって値動きやリスクが異なります。商品を選ぶときは、名称ではなく、実際にどの資産へ投資しているかを確認します。

株式型投資信託

国内や海外の株式を主な投資対象とする投資信託です。企業の成長や株価上昇によって資産が増える可能性がある一方、景気後退や企業業績の悪化によって大きく値下がりすることがあります。

国内株式、米国株式、先進国株式、新興国株式、全世界株式など、投資する地域によって値動きやリスクが異なります。

債券型投資信託

国や企業が発行する債券を中心に運用する投資信託です。一般に株式型より値動きが小さい傾向がありますが、元本保証ではありません。

市場金利の上昇、発行体の信用力低下、為替変動などによって基準価額が下落する可能性があります。外国債券へ投資する商品では、為替相場の影響も受けます。

REIT型投資信託

REITは、複数の不動産へ投資し、賃料収入や売却益を投資家へ分配する商品です。REIT型の投資信託では、国内外の複数のREITへ投資します。

比較的少額から不動産市場へ投資できますが、不動産市況、金利、景気、災害などの影響を受けます。

バランス型投資信託

株式、債券、REITなど、複数の資産を一つの商品内で組み合わせる投資信託です。資産配分の調整を運用会社に任せやすい点が特徴です。

ただし、バランス型であっても値下がりは起こります。株式の比率が高い商品と、債券の比率が高い商品では、同じバランス型でも値動きが異なります。

インデックス型とアクティブ型の違い

投資信託の運用方法は、大きくインデックス型とアクティブ型に分けられます。それぞれ目的やコストが異なるため、商品を比較するときの重要なポイントになります。

指数への連動を目指すインデックス型

インデックス型投資信託は、日経平均株価、TOPIX、米国や世界の株価指数など、特定の指数と同程度の値動きを目指します。

指数を構成する多数の銘柄へ投資するため、個別企業を選ぶ必要がありません。運用方法が比較的単純で、信託報酬が低く設定されている商品が多いことも特徴です。

指数を上回る成果を目指すアクティブ型

アクティブ型投資信託は、運用担当者が企業調査や市場分析を行い、基準とする指数を上回る運用成果などを目指します。

指数を上回る可能性がある一方、常に上回れるとは限りません。調査や銘柄選定に費用がかかるため、インデックス型より信託報酬が高い商品もあります。

過去の成績が良かった商品でも、将来同じ成果を得られる保証はありません。運用方針、コスト、長期的な実績などを確認して判断します。