純資産総額と資金の流れを見る

純資産総額は、ファンドが保有する資産の時価から負債を差し引いた金額です。ファンドの規模を示す指標の一つとして利用できます。

規模が小さいと繰上償還の可能性がある

ファンドの純資産総額が小さくなり、効率的な運用を続けることが難しくなった場合、予定していた償還日より前に運用を終了することがあります。これを繰上償還といいます。

繰上償還されると、投資家はその時点で換金することになり、同じ投資を続けるには別の商品を探す必要があります。純資産総額が大きければ必ず安全というわけではありませんが、安定した運用を続けられる規模かは確認したい項目です。

純資産が増えた理由を確認する

純資産総額は、投資家からの資金流入と、保有資産の値上がりの両方によって増えます。純資産が増えているからといって、常に新しい投資家から資金が集まっているとは限りません。

月次レポートなどで資金流出入を確認できる場合は、基準価額と合わせて見ます。資金流出が続くと、運用のために保有資産を売却する必要が生じる場合があります。

過去の運用実績を正しく見る

運用実績は重要な情報ですが、過去の結果が将来も続くとは限りません。確認する期間や比較対象によって印象が大きく変わります。

短期間のランキングだけで選ばない

直近の値上がり率が高いファンドは、特定の国や業種の相場上昇によって成績が押し上げられている場合があります。上昇した後に購入すると、その後の調整局面で値下がりする可能性があります。

少なくとも上昇相場と下落相場の両方を含む期間を確認し、どのような市場環境で値動きが大きくなるかを見ます。

比較対象となる指数を見る

国内株式のアクティブファンドであれば国内株式指数、世界株式ファンドであれば世界株式指数など、投資対象に合う指標と比較します。

ファンドの利益が出ていても、市場全体がそれ以上に上昇していれば、アクティブ運用の成果が十分だったとは限りません。反対に、市場が下落した期間に損失を抑えていれば、運用方針が機能した可能性があります。