投資ファンドには、国内外の株式へ投資する商品、国債や社債を中心に運用する商品、不動産へ投資する商品など、さまざまな種類があります。同じ「ファンド」という名称でも、値動きや期待できる収益は大きく異なります。
投資ファンドを選ぶときは、人気ランキングや直近の運用成績だけを見るのではなく、何に投資しているのか、どのような方法で運用しているのかを確認することが重要です。
ここでは、投資対象、運用方法、売買方法という三つの視点から、投資信託、ETF、REITなどの違いを解説します。
投資対象によってファンドの値動きが変わる
投資ファンドのリスクとリターンを大きく左右するのが投資対象です。株式、債券、不動産では、収益が生まれる仕組みや価格が動く理由が異なります。
株式ファンド
株式ファンドは、国内外の企業が発行する株式を主な投資対象とします。企業の利益が成長し、市場からの評価が高まれば、保有する株式の価格が上がり、ファンドの基準価額も上昇する可能性があります。
一方、景気の悪化、企業業績の低迷、金利上昇、政治情勢などによって株価が下落することもあります。株式ファンドは、債券中心のファンドに比べて値動きが大きくなりやすい傾向があります。
株式ファンドのなかでも、日本企業だけに投資するもの、米国企業を中心とするもの、先進国全体、新興国、世界全体へ投資するものなど、対象地域はさまざまです。
債券ファンド
債券ファンドは、国や企業が発行する債券へ投資します。債券の発行体は投資家から資金を借り、定められた条件に沿って利息を支払い、満期時に元本を返済します。
債券は株式より値動きが小さいと説明されることがありますが、債券ファンドが元本保証になるわけではありません。市場金利が上昇すると既に発行されている債券の価格が下がる場合があり、発行体の信用力が低下した場合にも価格が影響を受けます。
外国債券ファンドでは、債券価格に加えて為替相場も基準価額を動かします。高い利回りだけに注目せず、投資する国、通貨、債券の信用力を確認する必要があります。
REIT・不動産ファンド
REITは、投資家から集めた資金や借入金を利用して複数の不動産を保有し、賃料収入や不動産の売却益を投資家へ分配する仕組みです。国内の証券取引所に上場しているものはJ-REITと呼ばれます。
現物不動産を直接購入する場合、多額の資金や物件管理が必要です。REITであれば、証券を購入する形でオフィス、住宅、商業施設、物流施設、ホテルなどへ間接的に投資できます。
ただし、不動産価格、空室率、賃料、金利、災害などの影響を受けます。REITは分配金を期待しやすい商品ですが、価格と分配金の両方が変動します。
バランスファンド
バランスファンドは、株式、債券、REITなど複数の資産を一つの商品内で組み合わせて運用します。国内資産と海外資産を組み合わせる商品も多く、一つのファンドを購入するだけで幅広い分散投資ができます。
資産配分を一定に保つタイプでは、株式の価格が上昇して比率が高くなると一部を売却し、比率が下がった資産を購入するなどして調整します。投資家が自分で資産配分を直す手間を抑えられることが特徴です。
一方、同じバランスファンドでも、株式の比率が高い商品と債券の比率が高い商品では値動きが異なります。「バランス」という名称だけで安定性を判断せず、実際の資産配分を確認する必要があります。





