「定期預金を解約する人が増加」はどう受け止める?

定期預金の解約に関する情報は、次のように整理できます。

  • 中途解約した人数を示す公的統計は確認できない
  • 全国的に解約者が増えているとは断定できない
  • 満期後の引き出しも解約と表現されることがある
  • 別の銀行への預け替えも考えられる
  • 株式投資以外の目的で引き出す人もいる
  • 家計全体の現金・預金残高は減っていない

したがって、「多くの人が定期預金を解約しているから、自分も株を買うべき」という結論にはなりません。

定期預金を解約するかどうかは、ほかの人の動きではなく、その資金の目的と、株価下落に耐えられるかを基準に判断する必要があります。

定期預金を解約して株式投資へ移すのはあり?

生活費とは別に余裕資金がある場合、定期預金の一部を株式投資へ移すことは選択肢になります。

ただし、定期預金と株式投資では、元本の安全性や収益の決まり方が大きく異なります。

比較項目定期預金株式投資
主な収入預金利息売却益や配当金
元本預金保険制度の範囲内で保護元本保証はない
価格変動原則として日々の価格変動はない市場で株価が変動する
換金中途解約により引き出せる市場価格で売却する
収入契約した条件に基づく配当の減額や無配もある
損失中途解約で利息が減る場合がある投資元本を下回る可能性がある

定期預金から株式へ資金を移すことは、単に預け先を変えることではありません。安全性を重視した資産から、価格が変動する資産へ変更することになります。