投資ファンドに関わる会社と役割

一般的な投資信託では、商品を販売する会社、運用を指示する会社、資産を保管する会社が分かれています。一つの会社が投資家のお金を自由に扱うのではなく、役割を分担する仕組みです。

商品を設計して運用する運用会社

運用会社は、どのような投資先で運用するかを決め、ファンドの方針に沿って株式や債券の売買を指示します。投資信託の商品名に運用会社の名称が含まれていることもあります。

運用会社は、国内株式へ投資するファンド、世界の株式へ投資するファンド、株式と債券を組み合わせるファンドなど、さまざまな商品を設計します。投資家は、その運用方針を確認したうえで購入する商品を選びます。

投資信託を販売する銀行や証券会社

銀行や証券会社などの販売会社は、投資家から購入の申し込みを受け付けます。投資家は販売会社に口座を開設し、取扱商品のなかから投資信託を選んで購入します。

同じ運用会社の同じ投資信託でも、すべての金融機関で取り扱われているとは限りません。販売会社によって取扱本数、購入時手数料、最低購入金額、積立サービスなどが異なることがあります。

資産を保管する信託銀行

投資信託に集められた資産は、信託銀行が信託財産として保管・管理します。運用会社は運用の指図を行いますが、投資家から集めた資金を自社の資産として保有するわけではありません。

投資信託の資産と、運用会社や販売会社、信託銀行自身の財産は区分して管理されます。ただし、分別管理されていることは、投資した金額が保証されることを意味しません。市場価格の下落による損失は投資家が負担します。

投資ファンドは何に投資するのか

投資ファンドの値動きは、主な投資対象によって変わります。ファンド名だけで判断せず、実際にどの国のどのような資産へ投資しているかを確認することが重要です。

国内外の株式

株式ファンドは、企業が発行する株式へ投資します。国内株式ファンドであれば日本企業、外国株式ファンドであれば米国、欧州、新興国などの企業が主な投資先になります。

企業の業績が伸びたり、市場からの評価が高まったりすると株価が上昇する可能性があります。一方、景気後退や業績悪化によって株価が下がれば、ファンドの価値も下落します。

国債や社債

債券ファンドは、国が発行する国債や、企業が発行する社債などへ投資します。債券では発行体から利息を受け取り、満期には原則として額面金額が返済されます。

ただし、債券ファンドの価格が常に一定になるわけではありません。市場金利の変化、発行体の信用力、海外債券であれば為替変動などによって基準価額は上下します。

不動産投資信託やREIT

REITは、投資家から集めた資金でオフィスビル、商業施設、住宅、物流施設、ホテルなどの不動産を保有し、賃料収入や売却益を投資家へ分配する仕組みです。

現物の不動産を購入する場合と比べ、少額から複数の不動産へ投資しやすい点が特徴です。一方、不動産市況や金利、災害、空室率などの影響を受けます。

複数の資産を組み合わせる

株式、債券、REITなど複数の資産を一つのファンド内で組み合わせる商品は、バランスファンドと呼ばれます。投資家が複数の商品を個別に購入しなくても、一つのファンドで資産を分散できます。

資産の割合を一定に保つタイプのほか、市場環境に応じて運用会社が配分を変えるタイプもあります。商品によって値動きや運用方針が大きく異なるため、配分内容の確認が必要です。