預金を取り崩すだけの老後は不安が大きくなりやすい
老後資金として預金を持っていることは大切です。しかし、収入が年金だけで、足りない分を毎月預金から取り崩す生活になると、残高が減る不安を感じやすくなります。
たとえば、毎月5万円を預金から取り崩すと、年間60万円、10年で600万円です。医療費や住宅修繕費などが重なれば、想定より早く預金が減る可能性もあります。
そこで、預金の一部を運用し、配当金や売却益を得る可能性を持たせる考え方があります。もちろん、投資は預金と違って元本保証ではありません。だからこそ、すぐ使うお金まで投資に回さず、長く使わないお金に限定することが大切です。
株式投資で老後収入を作るときの注意点
株式投資を老後収入に活用する場合、いくつか注意点があります。
利回りの高さだけで選ばない
配当利回りが高い銘柄は魅力的に見えます。しかし、株価が下がった結果として利回りが高く見えているだけの場合もあります。業績、利益、配当の継続性を確認することが重要です。
一括投資を避ける
退職金やまとまった預金を一度に投資すると、買った直後に相場が下がったときの精神的負担が大きくなります。50代以降は、時間を分けて購入する方法も検討したいところです。
生活費と投資資金を分ける
生活費、医療費、数年以内に使う予定のあるお金は、投資に回さないほうが安心です。投資は余裕資金で行うのが基本です。
配当金に頼りすぎない
配当金は便利な収入源ですが、企業の判断で減ることがあります。配当収入だけで老後を支えるのではなく、年金、勤労収入、預金の取り崩しと組み合わせて考えましょう。
50代から始めるなら少額でも意味がある
「今から投資を始めても遅いのでは」と感じる人もいます。しかし、50代からでも、老後まで10年、20年という時間があります。
大切なのは、短期間で大きく増やそうとしないことです。少額からNISAで投資信託を積み立てる、配当を出す株式を少しずつ買う、投資に慣れるために少額で始める。こうした準備でも、老後のお金に対する見え方は変わります。
投資を始めると、企業業績、金利、物価、為替、税制などに関心を持つようになります。これは、老後のお金を自分で管理する力にもつながります。
老後に収入がある人が意識していること
老後に年金以外の収入を持つ人は、次のようなことを意識している場合があります。
- 年金見込み額を確認している
- 毎月の生活費を把握している
- 預金をすべて寝かせず、一部の運用を検討している
- NISAなどの制度を活用している
- 働けるうちは無理のない範囲で働く
- 配当金や投資信託の取り崩しを老後収入の一部として考える
- 値下がりしても慌てない金額で投資している
特別に大きな資産がなくても、早めに家計を整理し、少しずつ準備することで、老後の収入源を増やす可能性はあります。





