手堅い選択肢としての価値

ただし、「買ってはいけない」と一刀両断するのは適切ではありません。

国債の価値は「資産を大きく増やす」ことではなく、「資産を安全に守る」ことにあります。
特に数百万円以上のまとまった資金を当面使う予定がない人にとっては、安心して置いておける有力な選択肢です。

また、教育資金や相続資金など、減らしたくない資産を保管しておく場としても適しています。

どんな人に向いている?

  • 投資初心者で、まずは安全に運用を始めたい人
  • 銀行預金より少しでも利息を増やしたい人
  • 中長期で資産を保全したい人
  • 株価の上下に一喜一憂せず、安定を求める人

一方で、積極的に資産を増やしたい人や、インフレに負けない運用をしたい人には不向きといえます。

まとめ

個人向け国債は「買ってはいけない」とされるのは、大きなリターンを望む人にとって不向きだからです。
しかし「安全に資産を守る」という目的なら、非常に有効な手段となります。

つまり国債は、攻めの投資ではなく「守りの資産運用」にこそ力を発揮する商品だといえるでしょう。