ネット銀行の定期預金:1年もの年0.8〜1.2%、キャンペーンで上振れも
ネット銀行の定期は競争が激しく、通常金利でも1年もの0.8〜1.0%台、キャンペーンで1.2%前後が見える局面があります。代表例をいくつか:
- オリックス銀行 eダイレクト定期:1年0.85%(通常)/新規優遇で1年1.20%の提示例あり
- UI銀行 キャンペーン1年1.35%(通常1.00%に上乗せ0.35%/期間・条件あり)
- 大和ネクスト銀行 通常の1年0.90%
100万円を1年1.0%で預けると税引前で1万円、1.2%なら1万2千円の利息。満期前解約は金利が大幅低下するため、当面使わない資金を充てるのが定石です。
出典:オリックス銀行:eダイレクト預金 金利/同・新規優遇プログラム/UI銀行:1年もの1.35%キャンペーン/大和ネクスト銀行:金利一覧
ネット銀行の金利が高めに設定されている理由
メガバンクに比べて、ネット銀行の定期預金は0.8〜1.2%と高い水準が提示されることがあります。これは「なぜ?」と思う方も多いでしょう。その背景は以下の通りです。
- 店舗コストがかからない
ネット銀行は実店舗や窓口をほとんど持たず、運営コストが低いため、その分を金利で還元しやすい仕組みになっています。 - 顧客獲得のためのキャンペーン戦略
新規口座開設や資金流入を促すため、一時的に高金利を設定するケースが多いです。「1年定期1.2%」などは、この施策の一環です。 - 資金調達コストの最適化
銀行は集めた預金を企業や個人への貸付、運用に回します。ネット銀行は規模が小さい分、他行に比べ資金を集めにくいため、高い金利を提示してでも預金を集める必要があるのです。
つまり、ネット銀行の高金利は「安全性が劣る」からではなく、低コスト体質+顧客獲得の競争によって生まれているものです。預金保険制度(1,000万円+利息まで保証)はメガバンクと同じなので、条件さえ理解して使えば安心して活用できます。
出典:ダイヤモンドZAi「ネット銀行の定期預金金利ランキング」
普通預金の優遇金利もチェック(使い分けの視点)
「流動性(いつでも引き出せる)」重視なら、優遇のある普通預金も候補です。例えばあおぞら銀行はBANK普通預金が年0.50%(100万円まで・変動)。待機資金の置き場としては強力です。
出典:あおぞら銀行:金利一覧