「資産運用はお金持ちがやるもの」「難しくて失敗しそう」というイメージを持っている人は多いかもしれません。しかし実際には、初心者でも少額から気軽に始められる資産運用の方法が数多く存在します。特に最近では、スマートフォンやネットサービスを通じて誰でも簡単にアクセスできる仕組みが整っており、ハードルはぐっと下がっています。本記事では、投資経験がない人でもチャレンジしやすい資産運用の方法を7つご紹介します。それぞれの特徴を理解し、自分に合ったものを選んでみましょう。

1. つみたてNISA

つみたてNISAは、国が用意した少額投資非課税制度です。投資信託を中心に、毎月一定額を自動で積み立てていく仕組みで、最長20年間非課税で運用できます。少額から始められるうえ、対象商品は金融庁が厳選した長期投資向けのものに限定されているため、初心者でも安心して利用可能です。積立を続けることで「ドルコスト平均法」の効果が得られ、相場を読む必要なく資産を育てられるのも大きな特徴です。

2. iDeCo

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で老後資金を積み立てる制度です。掛金は全額が所得控除の対象となり、節税効果は非常に大きいといえます。また、運用益も非課税で、受け取り時にも税制上の優遇が受けられます。ただし、原則として60歳になるまで引き出せないため、老後資金づくりに特化している点を理解して活用することが大切です。

3. 高金利のネット銀行定期預金

「投資はちょっと怖い」という人に向いているのが、ネット銀行の定期預金です。大手銀行に比べて高い金利が設定されている場合が多く、リスクを抑えながら利息を得ることができます。元本保証があるため、資産運用の第一歩として安心して利用できます。預金保険制度の範囲内で利用すれば、万一の際も保護される点も安心材料です。

4. 個人向け国債

安全性を重視するなら個人向け国債も選択肢のひとつです。1万円から購入でき、元本は保証されています。特に「変動金利型10年満期」の商品は、金利が市場動向に合わせて変わる仕組みのため、インフレ時には利息が増える可能性があります。確実性を求める人や、銀行預金以上の利回りを得たい人に向いています。

5. 社債・債券投資

企業や国が発行する債券を購入し、利息収入を得る方法です。株式投資に比べて値動きは安定しており、比較的リスクを抑えた運用が可能です。ただし、発行体の信用力が低い場合はリスクが高まるため、信頼性のある企業や国債を中心に選ぶことが大切です。安定した収益を得たい中級者にも適した選択肢です。

6. ロボアドバイザー

AIが投資家に代わって自動で運用してくれるサービスです。利用者は投資目的やリスク許容度を入力するだけで、AIが最適な資産配分を提案し、リバランスも自動で行ってくれます。投資の知識がなくても始めやすく、忙しい社会人にも向いています。運用コストはかかりますが、「完全おまかせ投資」として人気を集めています。

7. ポイント投資

クレジットカードや電子マネー、ネットショッピングで貯めたポイントを利用して投資ができるサービスです。現金を使わずに投資を体験できるため、「まずは試してみたい」という人に最適です。楽天ポイントやdポイントなどを使ったサービスが広がっており、日常生活の延長で気軽に始められるのが魅力です。

まとめ

資産運用は「知識がないとできないもの」ではなく、身近で手軽に始められる方法が数多くあります。つみたてNISAやiDeCoのように国の制度を活用する方法もあれば、ネット銀行や国債のように安全性を重視した選択肢もあります。さらにロボアドバイザーやポイント投資など、新しいサービスも増えており、投資初心者でも気軽にスタートできる環境が整っています。大切なのは、自分の目的やリスク許容度に合った方法を選び、無理のない範囲で継続することです。まずは小さな一歩から資産運用を始めてみましょう。