「老後の生活費は大丈夫だろうか」「退職金や貯金を減らさずに守りたい」。そんな不安を抱える方は少なくありません。特に60代前後の方にとって、手元にある100万円をどう活かすかは大きなテーマです。現金のままでは安心なようでいて、実は資産が目減りしていく時代。そこで注目されているのが“投資”という選択肢です。本記事では、なぜ今こそ100万円を投資に回すべきなのかを、初心者の方にもわかりやすく解説します。
なぜ「100万円」を投資に回すべきなのか
退職後の生活を考えるとき、多くの方が「老後資金を減らしたくない」という思いを抱きます。しかし、現金のまま銀行口座に置いておくと、実は資産の価値は少しずつ目減りしていることをご存じでしょうか。ここでいう「目減り」とは、物価上昇によってお金の実質的な価値が下がることです。
現金だけで持つと起こる“価値の目減り”
インフレが進むとお金の価値は下がる
たとえば、100万円を現金で持っていた場合。金利はほとんどつかず、10年後も nominal(名目)では100万円のままです。しかし、物価が年間2%上昇すれば、同じ100万円で買えるものは約82万円分にまで減ってしまいます。
金利の低さと比較してみる
現在の普通預金金利は0.001%程度。100万円を1年間預けても、利息はわずか10円程度です。つまり「増えないどころか、インフレによって実質的に減っていく」ことが大きな問題です。