100万円というまとまったお金を「そのまま預金」にしている方は少なくありません。普通預金は引き出しやすく、預金保険の対象でもあるため安心感があります。

ただ、物価が上がる局面では、現金のまま置いておくだけで実質的な価値が目減りしてしまうことも。とはいえ「投資は怖い」「損はしたくない」と感じるのも自然です。

そこで本記事では、低リスクの預金中心の方法から、少額で分散できる投資までを整理し、100万円の持ち方・使い方を7つの選択肢に分けて紹介します。




100万円の価値を高める持ち方・使い方7選

「すぐには使わない100万円」を手堅く保全しつつ、わずかでも増やしたいなら、まず候補になるのは定期預金ネット銀行の高金利キャンペーン個人向け国債(変動10年)です。いずれも価格変動リスクがほぼなく、普通預金より一歩前進できます。




ただし、これらは安心感が大きい反面、増え方には限界があります。もし「元本のブレは気になるけれど、長い目で見てより大きな伸びも狙いたい」と感じるなら、値動きのある選択肢も視野に入ってきます。短期の上下に振り回されにくい設計にしつつ、時間を味方にできれば、同じ100万円でも将来の差は広がります。

守りの選択肢から段階的に、リターンも狙える方法まで整理していきます。自分に合う「リスクの取り方」を見つけるつもりで読み進めてください。




第7位:普通預金

安全性は高いが増やせない

最大の利点は「いつでも引き出せる」流動性。預金保険の範囲内(元本1,000万円とその利息)であれば、万一の際も保護の仕組みが働きます。一方で金利はごく低く、100万円×1年の利息は数円~数十円程度。インフレが2%なら、実質的な購買力は低下します。待機資金の置き場として割り切るのが基本です。




第6位:定期預金

利息はやや増えるが限定的

同一行でも普通預金より高い金利が適用されます。ネット銀行やキャンペーンを使えば年0.2~0.3%程度が見込める場面も。100万円で年2,000~3,000円の利息を狙えます。中途解約で金利が下がることがあるため、当面使わない資金に向いています。インフレへの備えは限定的。




第5位:個人向け国債

元本保証+金利連動で手堅い

国が元本を保証。特に「変動10年」は市場金利に連動し、金利上昇局面の取りこぼしを減らせます。最低金利が設けられており、ゼロにはなりません。例えば年0.5%なら、100万円で年5,000円。途中換金は可能ですが、直前2回分の利息相当額の調整等がある点は要確認。価格変動リスクは実質なく、初めの一歩に向く手堅い選択肢です。




第4位:ネット銀行の高金利キャンペーン

短期で効率アップ。ただし金利は変動的

期間限定で年0.3~0.5%台などの金利が提示されることがあります。100万円で年3,000~5,000円の利息も狙えますが、金利はキャンペーン終了で下がるのが一般的。複数行を使い分けるなど、手間をかけてでも効率を上げたい方向け。




第3位:投資信託

分散でリスクを抑えつつ成長を狙う(元本保証なし)

世界株式やバランス型のインデックスファンドなら、1本で幅広い銘柄に分散可能。長期の期待利回りは年3~5%程度が目安です。複利の力で、100万円を年5%で10年運用すると約163万円に。ただし、基準価額は日々上下し、元本保証はありません。短期の下落や金融危機で評価額が大きく下がる可能性がある点を必ず理解してください。長期・分散・積立を徹底するほど、ブレを均しやすくなります。




第2位:つみたてNISA

非課税メリットで効率を最大化(投資のため元本割れリスクあり)

投信の利益にかかる約20%の税負担が非課税。非課税効果は長期ほど効いてきます。例えば年5%で20年なら、課税口座の約212万円に対し、非課税だと約265万円程度まで差が広がる試算に。ただし投資信託である以上、元本割れリスクは残ります。商品選定・積立継続・分散投資の基本を守ることが前提です。

第1位:インデックス投資

長期の王道。時間分散でリスク平均化(元本保証なし)

全世界株式などのインデックスに連動するファンドを、長期×積立で保有する戦略。過去には年6~7%程度の平均成長期もあり、100万円を年7%で30年運用すると約761万円の試算になります。もちろん、短期では大きく値下がりして元本割れすることがあり得ます。一括ではなく時間分散(積立)を使い、暴落局面でも機械的に継続する規律が鍵です。




金利シミュレーション(100万円を運用した場合の将来価値)

以下は代表的な年率と複利での試算です。実際の利回りは将来の相場・金利・手数料等で変動し、保証されません。投資は元本割れの可能性があります。

想定利回り(年)10年後20年後30年後
普通預金 0.001%1,000,100円1,000,200円1,000,300円
定期預金 0.3%1,030,408円1,061,741円1,094,027円
個人向け国債 0.5%1,051,140円1,104,896円1,161,400円
投資信託 3%1,343,916円1,806,111円2,427,262円
投資信託 5%1,628,895円2,653,298円4,321,942円
インデックス投資 7%1,967,151円3,869,684円7,612,255円

(条件)元本100万円、年1回複利、税・手数料・為替・分配金再投資の可否等は未考慮の単純試算。実際の成績は上下動します。




複利のかんたん式

将来価値 = 元本 × (1 + 年利回り)年数
例)100万円を年5%で10年:1,000,000 × 1.0510 ≒ 1,628,895円

リスクと向き合う:はじめる前のチェックリスト

  • 元本割れを許容できる範囲で、投資額・投資比率を決める(例:100万円のうち30万円から)。
  • 短期で必要な資金(生活防衛資金3~6か月分)は、価格変動のない預貯金・国債へ。
  • 投資は長期・分散・積立が基本。相場の上げ下げに合わせず、機械的に継続する。
  • 商品選定時は、手数料(信託報酬)投資対象の分散度合いを確認。
  • 税制(つみたてNISAなど)を活用し、手取りリターンを最大化する。

重要な注意事項

  • 本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定商品の勧誘や将来の成果を保証するものではありません。
  • 投資には価格変動・信用・流動性・為替などのリスクがあり、元本割れが生じる可能性があります。
  • 金利・税制・制度・商品仕様は変更されることがあります。実行前に最新情報と目論見書・約款等をご確認ください。