半導体株・関連株が注目されている理由とは?

最近、ニュースや投資の話題で「半導体株」「半導体関連株」という言葉をよく聞くようになりました。「なんとなく景気がいい業界らしい」と感じている方も多いのではないでしょうか。では、なぜ今これほど半導体が注目されているのでしょうか? 初心者の方にもわかりやすく、その理由を説明します。

そもそも「半導体」って何?

半導体とは、電気を流したり止めたりして情報を処理する小さな部品のことです。パソコンやスマホはもちろん、冷蔵庫・洗濯機・自動車など、今の生活のあらゆる機械に使われています。つまり、現代社会を支える「縁の下の力持ち」のような存在です。

1つの製品には何百個、何千個という半導体が使われることもあります。そのため世界中の企業がこの部品を必要としており、需要がとても大きいのです。

理由①:AIや電気自動車の普及で需要が急増中

ここ数年で特に注目を集めているのが「AI(人工知能)」です。ChatGPTのような生成AIを動かすには、膨大な計算を高速でこなすチップが必要です。その中心にあるのが半導体。AIが広がるほど、半導体もどんどん必要になります。

また、自動車も電気で動く「EV(電気自動車)」が増えています。ガソリン車よりもはるかに多くの半導体を使うため、自動車業界も半導体を大量に必要としています。

理由②:国を挙げた支援が始まっている

半導体は経済だけでなく、安全保障の面でも重要な産業です。もし国内で生産できなくなれば、スマホもパソコンも作れず、社会全体が困ってしまいます。

そのため日本政府をはじめ、アメリカやヨーロッパなど多くの国が「半導体の国産化」や「工場の国内誘致」を進めています。ニュースで聞く「熊本の半導体工場」なども、そうした流れの一つです。政府が支援することで、関連企業の業績にも期待が集まっています。