「投資は怖い」「大損するに違いない」と思って、一歩を踏み出せない人は多くいます。

実際に投資にはリスクがあり、短期間で元本割れを経験することもあります。とくに初心者は経験が少ないため、不安を強く感じやすいのも当然です。

しかし、怖さの正体を理解し、典型的な失敗パターンを避ければ、投資は資産形成のための大切な手段になります。

ここでは、初心者がはまりやすい5つの落とし穴を取り上げ、それぞれの理由と避け方を具体的に解説します。

落とし穴1:短期で大きく儲けようとする

投資を始めたばかりの人がまず考えがちなのは「できるだけ早く結果を出したい」という欲求です。

SNSやブログ記事には「株で1週間で30万円儲けた」「仮想通貨で3か月で資産が倍になった」といった体験談があふれており、それが投資の現実だと誤解してしまいます。

しかし短期の値動きはプロでも読めません。例えば東証プライムに上場する大型株であっても、1日で5%下落することがあります。ニュースや景気動向に反応して価格は大きく揺れ動くからです。

短期で儲けようとする行為は、ギャンブルに近い感覚で市場に挑むことになり、負ける確率の方が圧倒的に高いのです。

避け方:投資は短期のゲームではなく、長期で成長を享受する仕組みです。米国株のデータを例にとると、1年保有ではマイナスになる確率が約30%ありますが、20年以上保有するとマイナスになる確率はほぼゼロに近づきます。時間を味方につけることで「怖い投資」が「安心して続けられる投資」に変わります。