100万円というまとまったお金を「そのまま預金」にしている方は少なくありません。
確かに普通預金は流動性が高く、預金保険の対象にもなるため安心感があります。しかし、物価上昇が続く局面では、現金を持っているだけでは実質価値が目減りすることも。本記事では、低リスクの預金から投資までの選択肢をで整理し、金利シミュレーションで「差」を可視化します。なお、投資商品にはいずれも元本割れリスクがある点を必ずご理解ください。

使わず持っている100万円、低リスクで増やすなら

「すぐには使わない100万円」を手堅く保全しつつ、わずかでも増やしたいなら、定期預金ネット銀行の高金利キャンペーン個人向け国債(変動10年)が候補です。いずれも価格変動リスクがほぼなく、インフレ耐性は限定的ながら、普通預金より一歩前進できます。

第7位:普通預金

安全性は高いが増やせない

最大の利点は「いつでも引き出せる」流動性。預金保険の範囲内(元本1,000万円とその利息)であれば、万一の際も保護の仕組みが働きます。一方で金利はごく低く、100万円×1年の利息は数円~数十円程度。インフレが2%なら、実質的な購買力は低下します。待機資金の置き場として割り切るのが基本です。

第6位:定期預金

利息はやや増えるが限定的

同一行でも普通預金より高い金利が適用されます。ネット銀行やキャンペーンを使えば年0.2~0.3%程度が見込める場面も。100万円で年2,000~3,000円の利息を狙えます。中途解約で金利が下がることがあるため、当面使わない資金に向いています。インフレへの備えは限定的。