「投資は難しそう」「損をしたら怖い」——そう思っている方も多いでしょう。特に60代から投資を考えるときは、「失敗できない」という気持ちが強いのではないでしょうか。けれども株式投資には、初心者でもわかりやすく、老後資金づくりに役立つスタイルがあります。本記事では、難しい専門用語をできるだけ使わず、生活に結びつけて理解できる3つの投資スタイルをご紹介します。

1. 定期的に「おこづかい」が入る投資(配当金をもらうスタイル)

株を持つと定期的にお金が入る仕組み

株を買って持つことは、その会社の「オーナーの一人」になることです。会社が利益を出したとき、その一部が「配当金」として株主に支払われます。これが「株を持っているだけでお金が入ってくる」仕組みです。たとえば、利回り3%の企業に100万円を投資した場合、年間で約3万円を受け取れる計算です。

身近な企業で安心感

安定した配当を出し続けている企業には、食品メーカーや電力会社、通信会社など、生活に密着した業種が多くあります。日々利用している企業に投資すれば「自分が使うサービスからお金が返ってくる」感覚になり、実感を持ちやすいのも特徴です。

配当金の使い方は自由

  • 生活費の補助に回して年金の不足を補う
  • 旅行や外食など「楽しみ」に使う
  • 再投資して資産を大きく育てる

このように使い道を選べるのも魅力です。特に「再投資」を続けると、翌年以降の配当がさらに増え、複利の力で資産が大きく育っていきます。

注意点:高配当すぎる株には要注意

一方で「配当利回りが高い株」には注意が必要です。業績悪化で株価が下がって一時的に利回りが高く見えるケースがあり、翌年には配当が減配されることもあります。複数の企業に分けて投資し、長く安定して配当を出している企業を選ぶことが大切です。