テレビCMや商品パッケージでよく見かける「免疫ケア」という言葉。なんとなく体によさそうという印象はあるけれど、具体的に何を指しているのかはよく分からないという方も多いのではないでしょうか?この記事では、「免疫」とはそもそも何か、そして今なぜ「免疫ケア」が注目されているのかを、わかりやすく解説します。
免疫とは「体を守る防衛システム」
私たちの体は、日々さまざまなウイルスや細菌などの外敵にさらされています。これらから身を守るために働いているのが「免疫機能」です。免疫は、異物を発見し、排除するまでを担う生体の防衛システムであり、健康を維持する上で欠かせない存在です。
代表的な免疫細胞には「白血球」や「ナチュラルキラー(NK)細胞」「マクロファージ」「樹状細胞」などがあり、これらが協力しながら外敵と戦っています。免疫がうまく働いていれば、風邪や感染症にかかりにくくなり、体調も安定しやすくなります。
免疫は年齢や生活習慣の影響を受ける
免疫機能は常に一定ではなく、年齢やストレス、睡眠不足、栄養バランスなどの影響を受けて変化します。特に40代以降は、加齢によって免疫の働きが徐々に低下していくことが知られており、風邪をひきやすくなったり、疲れが取れにくくなることも。
また、近年は感染症への対策として免疫に注目が集まっており、「免疫力を高めたい」「予防のためにできることをしたい」という声が広がっています。こうした背景から、日頃の生活の中で免疫をいたわる「免疫ケア」という考え方が広まってきました。
「免疫ケア」は日常のちょっとした習慣から
免疫ケアは特別なことではなく、実はとてもシンプルです。例えば以下のような生活習慣が、免疫機能の維持に役立つとされています:
- バランスのよい食事(特に発酵食品・乳酸菌など)
- 適度な運動
- 十分な睡眠と休息
- ストレスをためこまない工夫
- 体温を下げないよう冷え対策をする
また、最近では「免疫機能の維持に役立つ成分」を含む食品やサプリメントも登場しており、そうしたアイテムを上手に取り入れることで、より手軽に免疫ケアができるようになってきました。
プラズマ乳酸菌のような成分にも注目
たとえば、キリンが研究・開発している「プラズマ乳酸菌」は、免疫の司令塔といわれるpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に作用することが確認されており、「免疫機能の維持」に特化した乳酸菌として注目を集めています。こうした機能性成分を含むサプリや飲料は、忙しい現代人の免疫ケアをサポートしてくれる存在です。
体調を崩しやすい季節の変わり目や、人と接する機会の多い方にとって、日頃から免疫ケアを意識しておくことは、健康を守る上でとても大切なポイントになります。