『セラミド』の種類に注意!

化学合成されたセラミドと天然セラミドの違い

化粧品などに用いられるセラミドには大きく分けて化学合成タイプと天然タイプの物があります。文字だけ見ていると「天然の方が良いのでは?」と考えてしまいそうですが化学合成タイプにもランクがあり、以下のように違いがあります。

セラミドの種類成分としての名前特徴
天然セラミドビオセラミド
セレブロシド
主に馬などから抽出されます。肌に浸透しやすいのですが人間のセラミドとは構造が違います。セラミドの合成を促す効果があるとされているので、補給のためというより肌の機能を正常に戻したいという時に向いています。価格が高めです。
人工バイオセラミドセラミド2(セラミドNS)
セラミド3(セラミドNP)
酵母が原料で、人間の肌にあるセラミドと同じ構造で「ヒト型セラミド」とも言われます。天然セラミドと同等の保湿・浸透力があり、なおかつ比較的安価というメリットがあります。
植物セラミド植物性セラミド
コメヌカスフィンゴ糖物質
米、トウモロコシ、大豆、コンニャクなどが原料となります。アレルギーへの配慮と安価で製造できる事から最近はコンニャク原料の物が増えています。
合成セラミドセチルPGヒドロキシエチルパルミタミドこちらはセラミドを真似た物質という扱いですので、効果は他の物に比べて各段に落ちます。セラミド本来の効果を期待する事はできません。

高い効果を期待して選ぶ時のポイントとしては「ヒト型セラミド」に分類される物が配合された商品を選ぶ事をおすすめします。

セラミドの中にも種類がある

一口にセラミドと言っても、細かな働きが異なる物があります。現在セラミドは11種類発見されていますが8~11までは効果が明らかにされていません。化粧品に主に用いられているのはセラミド1、2、3、6となります。

セラミドの名前働き向いた用途
セラミド1
(セラミドEOS)
水分保持機能
外部刺激からのバリア機能
敏感肌の肌荒れ対策
セラミド2
(セラミドNS)
水分保持。
ヒトの肌に最も多く含まれるのはこの型。
乾燥肌向け
セラミド3
(セラミドNP)
水分保持機能
シワの軽減
乾燥肌向け
セラミド4角質層のバリア機能を支える
セラミド5水分保持機能
ターンオーバーの促進
シワの軽減
セラミド6
(セラミドAP)
水分保持機
ターンオーバーの促進
シワを軽減
アンチエイジング
セラミド6Ⅱ水分保持機
ターンオーバーの促進
シワを軽減
アンチエイジング
セラミド7細胞の増殖分化のコントロール
皮膚の常在菌のバランスを整える

目的に合わせて配合されているセラミドを選ぶ

セラミドを含む化粧品は大体、数種類のセラミドを配合している事が多いのですが、目的に合わせて配合が異なって来ます。肌に元気があって、体がセラミドを合成する事を助けるのが目的なら天然セラミドでOKですし、加齢で肌が衰えてとにかくしっかり補給したい人はアンチエイジングに有効なセラミド6を中心に配合した物を選ぶなど「セラミドだったらなでも良い」ではなく、期待する成分の入っている物を選びます。

セラミド配合化粧水に関する注意

セラミドは化粧水に入っていても効果がない、という意見もあります。理由は様々な物があげられていますが、「セラミドは乾燥を防ぐバリア効果や水分を保持する機能はあるが、水分その物を補う成分ではない」点に注意が必要です。

食品などの乾燥を防ぐためにラップをかけたとしても乾燥した状態の物を覆った所でそれ以上潤う事がないのと同じで、他の水分を補うケアや、化粧水単独ではなく乾燥を防ぐケアをプラスしてセラミドを使う必要があるかと思います。