セラミドの大切な働きはバリア機能

角質細胞間脂質(セラミド)など、皮膚内の水分を保つ物質が不足して皮膚がカサカサと乾燥した状態(ドライスキン)になると、角層が剥がれて隙間が生まれ、微生物や化学物質、紫外線、摩擦などによる刺激を容易に受けるようになってしまいます。

引用:大津市 瀬田 ほんだ皮フ科クリニック 公式サイト

セラミドもヒアルロン酸も保湿成分として知られていますが、まず、皮膚の中に存在する位置が異なります。セラミドの方が皮膚の表面に近く、角質の間をレンガの目地のように埋める役割を担っている成分の1つです。上記の引用の通り、皮膚トラブルの原因の1つとして体質的にセラミドが不足しているケースなどがしばしば皮膚科の公式サイト等の解説などでも言及されています。

セラミドは角質と角質の間を埋める役割を持っていますが、単純に角質の間に満たされているのではありません。油層と水層が何重にも重なった「ラメラ構造」を形成して油性・水性両方の異物の侵入を防いでいます。セラミドは水性・油性両方の性質を持っている事でラメラ構造の形成を可能としています。

ヒアルロン酸が受け持つ働きについて、皮膚においては水を蓄える働きがよく取り上げられますが、五本木クリニックの院長ブログでは以下のように言及されています。

人間の体を作っているのは無数の細胞ですが、この細胞同士をくっつけ合い勝手に細胞がバラバラに移動しないようにしている「結合組織」の主成分なのです。

引用:五本木クリニック公式サイト 院長ブログ

皮膚だけでなく体全体の細胞をつなぎ水分を蓄える役割も持っているため、不足すると皮膚の弾力が失われてシワなどの原因となる他、関節の潤滑な動きが失われて痛みの原因となったりします。

・セラミド→角質を繋いで皮膚の表面にバリアを作る
・ヒアルロン酸→セラミドがある表皮より内側の真皮で水分を蓄える働きをする

このように働きが異なるため、皮膚トラブルの原因に合わせた方を補給しないと思うような効果が得られにくい事があります。

皮膚の一番表面にある角質層は、角質細胞間脂質と呼ばれる油分に囲まれてバリアを形成しています。セラミドはその主成分で、セラミド配合軟膏は尿素と同等、あるいはそれ以上の保湿効果を有し、乾燥などの症状を改善させる効果があります。

参照:九州大学医学部 皮膚化学教室

皮膚トラブルの対処としてはまず乾燥を止める必要があります。そういう意味ではまず肌のバリア機能を強めるセラミドを補う事から始めてみるのが効果的と言えます。